<はじめに>
今回のECO-ICT情報発信サイト立上に際し、今後、消費電力の低減化(つまりはCO2排出量の削減)に着目したテーマを特集として取上げていく予定であるが、初回はOSの違いにより消費電力の差はあるのかということを取上げてみた。
一般的に消費電力は主としてハードウェアに起因するものである事は広く認識されているが、実際、インターネット上等に紹介されているケースでも、パソコンやサーバ類はマザーボード・DISK等のパーツ個々の入替により、ある程度の消費電力の低減化に結びつくとの結論がなされている。
車の場合、車載コンピュータのチューニングにより燃費・加速性等の性能に大きく変動をもたらす。ICTに言い換えると、車載コンピュータ=OS 燃費=消費電力 加速性=処理能力となるのではないか?という事で、今回のテーマを選定している。
調査対象としては、消費電力的に最もインパクトがありそうなサーバOSとした。
<消費電力測定における試験観点>
サーバの消費電力が大きく変動すると予想されるタイミングを測定することとし、比較的容易に環境構築できる以下を測定対象とする。
- Webアクセス
- FTP転送
- OS起動時⇒通常時⇒Shutdown時
<消費電力測定試験構成>
- 検体となる試験サーバに対して、試験クライアントであるPCにインストールした疑似負荷ツール「Jmater」によりWebアクセスおよびFTP転送での負荷を与える。
- 消費電力の測定は試験サーバの電源に直結させた電力測定装置と環境情報収集装置で行う。

| 図1 試験構成 |
<測定対象OS>
比較的新しく、一般的に出回っているバージョンとして選定した。
- Windows:Windows Server2003 R2
- Linux:Linux ver4.5
<測定結果>
表1に測定した値を示す。
結果的にOS間の消費電力は殆ど差は無く、また、肝心のWebアクセス・FTP転送時の消費電力は通常時と殆ど変わらない結果となった。
主電源ON時、OS起動時にわずかの差異が計測されたが、これは測定装置上の桁表示によるものと予想される。
実験環境により若干の際は出るだろうが、結論からすると消費電力の観点からはWindows、LinuxのどちらのOSを選択しても、問題ないということになるだろう。
| 対象OS | 主電源ON時 | OS起動時 | 通常時 | Webアクセス時 | FTP転送時 | Shutdown時 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Windows | 0.05kw | 0.22Kw | 0.18Kw | 0.18Kw | 0.18Kw | 0.19Kw |
| Linux | 0.06kw | 0.23Kw | 0.18Kw | 0.18Kw | 0.18Kw | 0.19Kw |
| 表1 測定結果 ※数値はピーク時の試行平均値 | ||||||
<測定結果>
今回のサーバOSでの実験結果はほとんど差異が出ない結果となってしまったが、また機会があれば、クライアントOS、アプリケーションでの比較検討等で再度、実験し報告したいと考えている。
-了-





